言えないので。

過去のおたくが過去に浸っているよ

推しに認知をされた頃。

推しに認知をされた、ということについて。

 

私はネガティブで疑ってかかる性格なので「本当に覚えてる?営業じゃないの?」という疑いの念を持ったまま1年以上推しの認知を信じなかった。

尋常じゃない勢いで通っていた、というか、舞台やイベントとにかく推しが出るものはすべてに足を運んだ。舞台にもイベントにもあほみたいに出る推しだったので、多いときは月に11回とか?東京に遠征してた。当時。あほ。

 

たぶん推しは2、3回目にはもう覚えててくれたのに、私が信じたのはそんな生活を初めて1年経った頃だった。1ヵ月で11回会っているのに1年以上疑い続けた私ってなんだろう。あほ。

 

とにかく認知が欲しかった。どさくさに紛れて言うとこの推しは本命で初めて会った日に好きになった。優しかった、それだけの理由だったと思う。だから推しに私という個体を認識してほしかった、そういう欲求が生まれて、初めて会った日の帰りに泣いた。なんだかどうしようもなかった。会えて嬉しかった、もっと話したかったという悲しみ、またこういう人を好きになってしまったつらさ、諸々。しんどかった。

この日は、もう二度とこんな会ったり話したりなんてすることないのに!もっとかませばよかった!という後悔も連なっていた。当時のわたし、大丈夫だよ。何年後かに冗談言い合ってるから。

 

まーいろいろやった。全通とかは当たり前だけど、手紙を書いた。ものすごく書いた。推しの演技が大好きで仕方なかったから、全通していても毎回新しい発見があって、ここが好きだ、この演技がよかった、そういうのが尽きなかった。後々、手紙について 見てほしいところを見てくれててうれしい と言ってくれた。一番嬉しかった。

 

推しを知ってからちょうど1年後だったと思う。それも舞台だった。推しと話した。毎公演後、お見送りのある舞台だった。そこが今でも関係性の変わった機会だったと思う。毎日会って話をした。初日はこれまでのようなふわふわしたファンとタレントの会話だったと思うけど、千秋楽には打ち解けてた、と思う。

 

それから今日まで短くはない時間を過ごしてきた。途中、まったく追わない時期もあって、その期間にきっと私は忘れられるんだと思った。そう思う反面、絶対に推しは私を忘れない、という自信もあった。結果忘れてない。

追わないと決めたのは自分都合だった、推しにも伝えた、わかってくれた。推しにそんなことを言うのってどうなんだ?と思うし、同じようなことを言ってるおたくをたまに見るけどそいつらは糞だなと思う。推しにとっておたくは金を落とさなければ無意味でしかないのに。追いません、行けません、通えません。いらねー。だいぶエゴだけど私が言ったのはけじめと、正直推しが私のこと好きすぎてたせい。言わないと心配させた。いろいろ。

 

そうして追わない数年間を過ごした。しんどかった。会いたくなくなって会うのを辞めたんじゃない、会いたくて仕方なかったから会うのを辞めた。しんどい。

忘れられたくない、という理由よりも、ただ推しに言いたいことができたときに手紙を書いてた。誰にも言ってこなかったけど月2で手紙を送りつけてた。舞台への花は毎回出してた。プレゼントも送った。間に合わせたいイベントまでに送れば必ずプレを着てくれて、花に感謝をしてくれて、手紙も全部読んでくれてた。まじめなんだ推しは。

 

と言いつつ会わないと決めた4ヵ月後か?「会わない」と逃げ続けた推しにまさかの待ち伏せをされて逆に捕まった。出待ちやめてください。びびります。

でもこの会わない期間はお互いに良い方向に働いたと思う。お互いに時間を大事にするようになった。今まで毎日のように会ってたし、お互いのことを知り合ってたし、せかせかと会話をする必要がなかった。また明日でいいや、というのが増えた。よくない。

会えなくなってからの推しは優しさに磨きがかかってしまったような気もした。まあ誰にでもやってるんでしょとは思ってたしやってたと思うけど、会わない期間の私信と写真とたまに姿を現したときの心配した顔が今でも忘れられない。

 

心配性なんだ推しは。すぐ心配をする。しょうがないかもしれないけど。心配から喧嘩もした。全通し続けてた私が諸々で死んでいた後期、そんな状態になるならそっちに集中しろとか、大丈夫だと言うと、それだけ余裕があるんだな、とか嫌味みたいなものを言われたこともある。さすがにキレた。あるわけないだろ!推しに会いたいから来てるんだよ!腹立つ

 

そもそも性格上、私と推しは相性が悪い。たぶん悪い。推しも糞みたいなところがあるからたまにこうやってぶつかって謝って終わる。人類優しい代表みたいな顔してるけどそんなわけ全然ないことを暴露したい。奴はひどい。でも人類最強に優しい。やさしいよ。

 

認知の話からそれた。まあそうしてかれこれウン年、推しは私の成長()を見届けてくれている。先日年齢を言う機会があって、横で聞いていた推しが「えー!?」と驚いた声をあげたのでこっちもえー???だった。知ってるでしょうが。知ってるけどもうそんなに経ったか、と驚いていた。経ったよ。出会ったときはまだ学生で…とか話し出すからやーめーて!と小突いた。ウン年前ではありえなかったね。

 

収集がつかなくなってきた。とにかく推し、認知してくれてありがとう。

忘れないでね。