言えないので。

過去のおたくが過去に浸っているよ

心配性でやさしい推し。

推しさんとは長い付き合いになった。

 

まじめな推しはよく、私のくっだらない小さい悩みを一緒になって考えてくれた。

 

そのときもたぶん、そんな深刻ではなかったことで悩んでた。

自分の性格についてだったかな(深刻だ)

 

というか慢性的なものすぎて悩みというよりも、こういうの嫌なんだよねぐらいの不満。

たぶん軽い気持ちで、自分のこういうとこ嫌で~とか話してた。

 

そのとき推しは、うんうん、って聞いてくれていた。私はそれだけでよかったし、解決策も別にほしいわけじゃなかった。話したいだけ。

 

推しはまじめすぎてすぐ考え込むから、もうその話はやめて、その日はおわり。

 

っていうなんてことないいつもの感じだった。

 

 

後日、推しから手紙が届いた。

 

 

確かに、客観的に見てもオキニだなと思ってたけどさすがにこれはびびった。手紙送ってきた。まじか。

 

受け取ったときは何に対しての手紙か全くわからなかったから開封してびっくりした。

この前話していた悩みについての推しなりの答えだった。

 

なんかよくわからないけど私がしゃべったことは、推しも同じように悩んでいた時期があるらしい。

 

まじめな推しは便箋●枚に丁寧な文章を書いてくれていて、

その●枚(多い)をだいぶ要約すると、

 

いつからかわからないけど自分は答えが見つかった、

それが私にとってはいつになるかはわからないけど、

いつか絶対そうなるから大丈夫だ。

 

というような内容。

とても推しらしい言葉だった。

 

根拠がないのにそう思わせてくれるところが推しの素晴らしいところだった。

推しの生き方が根拠そのものだったからかもしれない。

 

それからまた後日、会う機会があったので聞いてみた。

突然のあれはなんだったのかという問い。

 

「話してくれたとき、ちゃんと答えられなかったから、ずっと気になってて、ずっと考えてた」

 

それを伝えたかった、と言う推し

まじめか。

まじめさのあまり泣けた。

嬉しかった。

ただのファンのくだらない悩みを、時間をつかって考えてくれたうえに文字にしてわざわざ伝えてくれたということ。

自分はいつでも手紙を書くし、それに対して推しはいつも感謝してくれたり、普通にできることじゃないとよく言ってたけど、推しから手紙をもらってはじめてわかった。自分のために時間をつかってくれていることは、本当に有難すぎることなんだ。

 

しかしこれは、いくらなんでも手紙って(笑)となったので、なにそれ(笑)って笑ってごまかした。素直になれません。

 

そしておたくに優しくて有名な推しなので「あーそうやって悩んでる人にはいつもこうしてるんだね、やさしいね」って言ってしまった。かわいくないので。かまをかけたところもある。

 

返ってきたのは「え、してないよ。今回だけ。」

 

ここまでくるとどう反応していいかわからなかったし、今だったら「わたしのこと好きすぎかよ」って返せるけど、当時はまだ探ってたからな…ごめん推し

 

とりあえず笑ってしまった、えーありがとう…なんかごめん…って感じで。推しはただ目の前にいる。

 

なんか推しすげーなと思った。

 

今でも推しは聞いてないことにまで親身になってくれる。

お節介だな。これからもよろしく。