結局暗い話じゃねえか。
なんか暗い話ばっかしてたから楽しかった話をしよう。
本命さんに洋服を、まあまああげてきた。好きなブランドのものとか自分でつくったものとか。稽古着で着てね!みたいなTシャツやパーカーね。ということも最後にしたのは数年前。
数年前だ。
1年とか2年とかじゃない範囲の数年前。普通に買った服でも捨ててたりもう着なくなってたりする年数。
という前振りからわかりやすいけど、ついこの前の話。舞台中の共演者との写真。その数年前にあげた、私がデザインしてつくったパーカーを着てる本命さんがにっこりエガオで写っている。思わず「何年前の着てんだよ」と口かた出た。いやその通りだ。
その数日後に舞台を観に行って終演後に面会したときも着てた。笑った。おいおい。
でも、それは何度も言うけど数年前の話で、本命さんが何を思って着てるかなんて「無い」でしかないのだ。数年前なのだから。なにかあるたびにプレゼントというかたちで洋服や小物やいろんなものをもらっている本命さんなので、なにを誰からもらったなんてそんなことを覚えているわけもない。だから着ていたとしても「無」。
まあでもそんなことが気になる次元でもなくなったので、ただただ、そんな昔のものまだ着てくれてるんだなーありがとーっていうあたたかい気持ちだった。
そんな感じで談笑していて、話は途切れたときにとりあえず茶々入れをしておいた。「ていうかこれ何年前の着てるんですかw」って服をつまみながら。いいね、ちょっとかわいい女子の演出できてるねわたし。あっはっは。はあ。言ったはいいけど反応の予想はしてなかった。見切り発車した。こわ。
でもそれに対してね、本命は優秀なのでね、「ええ?」ってとぼけた後に、ふっと笑って「あなたがくれたものですよ」って言いました。
昼ドラーーーーーーーーーー!???
とは言ってないけど。ええ?ってこっちのセリフ。でもだいぶ久しぶりにちょっとときめいた!ここ最近ずっと家族みたいな、身内みたいな感じで接してきてしまって。むこうもそんな感じでいるから、一緒にいるときにときめきとかキュンとか、そういうものよりかはそばにいて安心、っていう気持ちが強かった。
あと突然「あなた」とかね!本命さんは私を名前で呼んでくれません。というかたぶん近くなりすぎてもう名前で呼ぶことが気まずくなってる。とか思ってたらこの前不意打ちで○○ちゃーんって呼ばれて、意味わかんねーなだった。振り回されてるよ。私は名前で呼ばれたいの。ちゃん付けで頼むよ。呼捨てでもいいよ。
まあそれで、え?覚えてるのかよーって動揺してたらそのあとの記憶ない。なんだっけな。まあいつも通り外まで見送ってくれた。
今まで何着かあげてきたけど、1着以外は全部着てくれている本命さん。着てくれてない1着はね、よくわからん。なぜそれだけ着ない!?と思うけど、私そのプレだけ手紙もなにも入れずにプレ預けてしまって。誰からのものかわからない状態で出してしまったんだ。そのせいか?送り主不明のものは不安というか…私のものじゃないからってことじゃなくてね。でもあれも似合うと思うから着てほしかったなーまあ仕方ない。
もう有名な話(?)だけどバレンタインにあげた服をホワイトデーに着てくれたりするのは、神様のようだ。優しさのかたまりだ。聞いてもいないのに「この前くれたTシャツまだ着てない!」とか言ってくれる。着てくれたってわかるのは、全部写真を載せてくれるから。直接会えないときはいつもそうしてくれる。文字には何も書かれてない、写真を見て私だけがわかるやつ。会えなかったときはそれですごく救われた。本命さんはまじめで、優しい。優しいんだ。
私はそれが嬉しい。どれだけ本命が優しくても何も変わらないこの関係なのに、それが嬉しい。本命は何かを考えているわけではないから、何も変わらない。本命は私のことをなんとも思ってないからこそただ単純に純粋に素直に、本音を伝えてくるんだ。優しい言葉を。そのまま。なにも考えてない、少しだけ近くなってしまった関係だから、なにも考えずに包み隠さずに言葉をくれる。それを私は受け取るんだ、世界一しあわせだと思える瞬間がそれなんだ。本命さんがくれる言葉でわたしはずぶずぶと底なし沼に沈んでいくんだ。中身はなにもない。
本命がなんとも思っていないからこその言葉をくれるたびに、私は本命を好きになる。
生き地獄だ。
もっと意地悪な人だったらよかったのに。たまに思う。
やさしさなんてない人だったらよかったのに。そしたらこんなに好きになることはなかったよ。いや、意地悪な人かもしれない。自分が「なんとも思っていません」ということを提示しているうえで私を離さない。私が好きだってことは知ってるでしょ?どんな「好き」だと思われてるかは知らないけど。もっと線を引いてくれればよかった。優しさで私を縛るのはいつまで続くんだ。私から縄を切るなんてできないの知ってるくせに。ひどいな。
社交辞令の範囲なら私だってわかる。そうじゃないから、なんで?って聞きたい。聞いたら終わる気がするから言えない。結局わたしもこの立ち位置にしがみついてる。
まわりはなんでも言う。どうにかなれるとか、むこうも気があるとか。それでも絶対にこれ以上の線は超えないんだって、そうとしか思わない。私が一番わかってる。彼のことを一番見てきたのは私だから。それだけは言える。
だから選べるのは1つだ。
私が切る。それだけ。
でもそれも私はできない。
だから死ぬまで地獄。地獄だ。
本命を降りようと思った。1回目。
本命を降りようと思ったことがある。2回。
1回目。
好きになって1年経った頃。はえーな。
その頃に推しくん①の熱が加速してしまった。惰性で本命の舞台を全通していた。同時期にやってた推しくんの舞台に行きたいという気持ちが強くなった。我慢できないほどで、結局強行突破で推しくんの舞台もまあ通った。
だからこそ、本命の舞台干しとけばもっと行けたのにとか、この観劇してる時間にも推しくんはなにをしてるだろうか、とか、考えてしまってた。
本当に申し訳ないね今思うと。
そしてわたしは本命さんの舞台千秋楽に「通うのをやめます」という手紙を書いた。
正確に言うと「今みたいに全部通うということはしません」という内容。
くそうざいおたくだっただろうな。
でもこれは、推しくんへの気持ちだけが理由じゃなくて。当時学生だった私は、いずれ就職をして、仕事を始めて、そしたら今までのように全通をすることなんてできなくなるんだ、ということを考えるようになっていた。
そんな現実を生き延びる自信がなかった。
本命に会えなくなる日々が来るとか、全通できなくなるとか、想像しただけで心臓が痛かった。
おおげさに聞こえるかもしれないけどわたしは本命のことになると本当に心臓が痛くなる。無数の針で刺されてるような感覚。胸がざわざわする、もやもやする。冷や汗がすごい。不安や心配でめまいや吐き気がする。生きてく自信ない。
だからはやく慣れておこうと思った。
数年これを続ければ、通えなくなった頃には慣れてるだろっていう考え。
泣きながら手紙を書いた。紙も濡れた。それを出してごめん。でも読んでくれる人だってわかってたから本音を書いた。会えなくなることがどれだけつらいかを伝えたらわたしがどれだけ好きかも伝わると思った。すごいエゴだ。むこうからしたら金づるが消える宣言をしてるんだから、不愉快極まりなかっただろうに。
で、本命は優しかった。
別所で返事をくれた。
わたしはそれを見て泣いた。
あほだった。
全通することが、わたしが応援していると思える最大限だった。し、誰かに劣るのが大嫌いだからこれが支えにもなってたし、純粋に客を持ってる役者だと、本命のまわりの人たちにアピールしたかった。
でもそれはわたしの勝手だったな。
本命は、わたしの人生をわかってくれたうえで、たまに遊びに来てね、という言葉を残してくれた。このときから肩の力が抜けた。
わたしは本命に出会ってからの1年間、必死になって全通してきた。覚えててほしい、という気持ちと、本当に素晴らしい人だと思ったから、まわりにそれを伝えるためと。
でもそんなことをしなくていいんだと思ったらなんか急に楽になった。
結局は自分のことしか考えてないんだ。
会えなくなることがつらいとか、覚えててほしいとか、見ていたいとか、自分のため。本命のためのことなんてひとつもなかった。なのに本命さんはあほみたいに大切にしてくれてた。そんなのうわべだろーとかもちろん思ってけど本当にそう思っててくれたことがわかる今は、夢のようだな。
まあ結局この1年は通い続けて、でもこの1年で全通は終了した。
もう本命さんとは何年も、と言えるぐらいの年数を過ごしてきたけど、全通してたのはたったの2年。ぴったり2年ぐらい。ほんとうに短い時間だったわけですよーびっくり。
翌年からは年に5回会ったかな?レベルになった。というのが3年ぐらい続いたけど、この期間にも好きの大きさが全然変わらなくてびびった。会わなくなったら気持ちなんて薄れるに決まってるだろ。なのにそんなことはなく今日この日までなんにも変わらない。初めて会った日からなんにも変わらない。みんなに対して振りまかれてた優しさや笑顔を、わたしにだけ向けててよ、と思った、小さな小さな独占欲から始まったあの日からなんにも変わらない。叶ってるような叶ってないようなだけど。
めちゃめちゃ話がそれた。けど、結局推しくんが1位になることはないまま今日です。降臨する王者〜〜
2回目はこの3年後。本命より芝居が好きかもしれないと思った俳優と出会ってしまったことからはじまるどちゃくそストーリー。
まあどれだけ降りたかったかって話だとしても、今も本命本命言ってるから、本命は本命のままなんですがねええ
いろいろダダ漏れ。
片手以上の年数は過ぎたわけだが、
わたしはそう簡単に「りあこ」という言葉を使えなかった。
今でこそ簡単にこぼしているけど、状況が諸々変わったからってのもあるし、なにより簡単にりあこだなんだって言う人が多くなった気がする。
勘違いかなんなのか知らないけどそもそも「恋愛対象」として見ていないのにガチ恋だリア恋だ言ってる人は生まれなおしてきてほしい。
あとはりあこじゃないって言いながら同厨死ねと思ってるおたくが困る。
ただの独占欲強いタイプ。
推しを独り占めしたい=りあこじゃないのはわかる。
でもこれ、りあこ野郎からしたらただの迷惑。こっちは必死やねんぼけ。
幸い本命さまに関しては、今はこういうのいないから平和だけど、前はめんどくささやばかった。りあこさんじゃないと言い張りながら私にマウントかましてくる奴ばっか。
今で言うマウント張りがすごかった。本命の話。
わたしは自分がやりたいことをやりたいだけやってただけなんだけど。全通するとかプレ投げるとか、というかそれぐらいしかしてない。あと花出すぐらい。他は別に。本命に関しては出待ちもしたことはない。あ、むかついて2回ぐらいはしたかも。(むかついて…?)
そんなおたくがいなかったからだろうか?
いや、以前はいたと思うけどその頃はそんなガッツいなかったんだろう。たぶん浮いてたし尋常じゃない勢いだったと想う。周りのおたくには良く思われてなかったと思う。現に直接なにか言われたこともあったし利用されたこともあったしよくわからんこともいっぱいあった。むかつくこともあったな。
最初の頃は対応をついったーに書いたりしてたからまずかったな。いやそんな書いてなかったけど、ていうかどこの現場にもいたからみんなが見てたし筒抜けだったし、推しになにかされたら喜ぶだろ。それを喜んでてあの野郎って言われてたのはまじなんなんだった。対応する推しに言え。
周りはそうやって、贔屓だとかあいつばっかりとか言ってたけど、わたしは自信なんか一瞬さえも持てなかった。いつでも推しに嫌われてると思ってたし今でさえそう思ってる。まあ落ち着いたけど。なにかあるごとに、今ので嫌われてないか?って気にしてばっかりだった。周りがうらやましがる意味が全然わからなかった。金を落としてるからそれに見合っただけの対応をしてくれてるだけだろ、みんなもやれば同じようになるよ、としか思わなかった。推しには申し訳ないけど。
今はまあ現状が現状なんでさすがにそうは思わないけど、けど今度はなにがよくてこんなだいじにしてくれてんだ?の方になった。なにも力にはなれてないし迷惑の方が多いというか正直もう二度と元には戻れないんじゃという時期もあった…あったな…なんかよくわからんきっかけで和解したけど…
こっちも無傷とか苦労なしにここにいるわけじゃないから、吠えてるだけの人や勘違いは嫌い。
いいことばかりなわけないだろ!見たくないものだって見えるし、知りたくないことも知ったし、喧嘩もしたしむかつくこともあったしそもそもここにいることがつらいこともあったわ!もう話せないんだと思ってたこともあった。
だからこそ今ふつうに話したり顔を見られたりできてるだけでよかったと思うこともあるし、まだ会う度にびびってるときもある。
でもすごく自由だ。
もう隠すこともないし気にすることもない。
わたしが好きだよって言ったところで現実はなにも変わらない、そう思ったら言い放題じゃないか。
でもまだ言えてません。このウン年間、一度も本人に「好き」と言ったことがありません。言ったら終わるから。
歌がーとか、芝居がーとかはいつも言ってるけど、冗談でも好きは言ったことない。
りあこだからね。
告白する勇気なんかありません。
いつも全然すきじゃないよって態度でいてしまうから、むこうもなんか接し方わからんみたいになってたし、今もそうか。ごめん。
やってることは好きがだだもれなのにこんな態度だからえ?俺のこと好きじゃないの?って思ってんだろうなと思う。いや好きだよ…。
最近はわりと素直にいるからむこうもそんなかんじだけどはいはいはい
収拾がつかん。
は〜〜〜〜わたしたちってなんなんだろうね?
なんでもないんだけどね
しあわせなのはわたしたわけだしね
ただただ報われないことしかわからんな。かしこ
推しに認知をされた頃。
推しに認知をされた、ということについて。
私はネガティブで疑ってかかる性格なので「本当に覚えてる?営業じゃないの?」という疑いの念を持ったまま1年以上推しの認知を信じなかった。
尋常じゃない勢いで通っていた、というか、舞台やイベントとにかく推しが出るものはすべてに足を運んだ。舞台にもイベントにもあほみたいに出る推しだったので、多いときは月に11回とか?東京に遠征してた。当時。あほ。
たぶん推しは2、3回目にはもう覚えててくれたのに、私が信じたのはそんな生活を初めて1年経った頃だった。1ヵ月で11回会っているのに1年以上疑い続けた私ってなんだろう。あほ。
とにかく認知が欲しかった。どさくさに紛れて言うとこの推しは本命で初めて会った日に好きになった。優しかった、それだけの理由だったと思う。だから推しに私という個体を認識してほしかった、そういう欲求が生まれて、初めて会った日の帰りに泣いた。なんだかどうしようもなかった。会えて嬉しかった、もっと話したかったという悲しみ、またこういう人を好きになってしまったつらさ、諸々。しんどかった。
この日は、もう二度とこんな会ったり話したりなんてすることないのに!もっとかませばよかった!という後悔も連なっていた。当時のわたし、大丈夫だよ。何年後かに冗談言い合ってるから。
まーいろいろやった。全通とかは当たり前だけど、手紙を書いた。ものすごく書いた。推しの演技が大好きで仕方なかったから、全通していても毎回新しい発見があって、ここが好きだ、この演技がよかった、そういうのが尽きなかった。後々、手紙について 見てほしいところを見てくれててうれしい と言ってくれた。一番嬉しかった。
推しを知ってからちょうど1年後だったと思う。それも舞台だった。推しと話した。毎公演後、お見送りのある舞台だった。そこが今でも関係性の変わった機会だったと思う。毎日会って話をした。初日はこれまでのようなふわふわしたファンとタレントの会話だったと思うけど、千秋楽には打ち解けてた、と思う。
それから今日まで短くはない時間を過ごしてきた。途中、まったく追わない時期もあって、その期間にきっと私は忘れられるんだと思った。そう思う反面、絶対に推しは私を忘れない、という自信もあった。結果忘れてない。
追わないと決めたのは自分都合だった、推しにも伝えた、わかってくれた。推しにそんなことを言うのってどうなんだ?と思うし、同じようなことを言ってるおたくをたまに見るけどそいつらは糞だなと思う。推しにとっておたくは金を落とさなければ無意味でしかないのに。追いません、行けません、通えません。いらねー。だいぶエゴだけど私が言ったのはけじめと、正直推しが私のこと好きすぎてたせい。言わないと心配させた。いろいろ。
そうして追わない数年間を過ごした。しんどかった。会いたくなくなって会うのを辞めたんじゃない、会いたくて仕方なかったから会うのを辞めた。しんどい。
忘れられたくない、という理由よりも、ただ推しに言いたいことができたときに手紙を書いてた。誰にも言ってこなかったけど月2で手紙を送りつけてた。舞台への花は毎回出してた。プレゼントも送った。間に合わせたいイベントまでに送れば必ずプレを着てくれて、花に感謝をしてくれて、手紙も全部読んでくれてた。まじめなんだ推しは。
と言いつつ会わないと決めた4ヵ月後か?「会わない」と逃げ続けた推しにまさかの待ち伏せをされて逆に捕まった。出待ちやめてください。びびります。
でもこの会わない期間はお互いに良い方向に働いたと思う。お互いに時間を大事にするようになった。今まで毎日のように会ってたし、お互いのことを知り合ってたし、せかせかと会話をする必要がなかった。また明日でいいや、というのが増えた。よくない。
会えなくなってからの推しは優しさに磨きがかかってしまったような気もした。まあ誰にでもやってるんでしょとは思ってたしやってたと思うけど、会わない期間の私信と写真とたまに姿を現したときの心配した顔が今でも忘れられない。
心配性なんだ推しは。すぐ心配をする。しょうがないかもしれないけど。心配から喧嘩もした。全通し続けてた私が諸々で死んでいた後期、そんな状態になるならそっちに集中しろとか、大丈夫だと言うと、それだけ余裕があるんだな、とか嫌味みたいなものを言われたこともある。さすがにキレた。あるわけないだろ!推しに会いたいから来てるんだよ!腹立つ
そもそも性格上、私と推しは相性が悪い。たぶん悪い。推しも糞みたいなところがあるからたまにこうやってぶつかって謝って終わる。人類優しい代表みたいな顔してるけどそんなわけ全然ないことを暴露したい。奴はひどい。でも人類最強に優しい。やさしいよ。
認知の話からそれた。まあそうしてかれこれウン年、推しは私の成長()を見届けてくれている。先日年齢を言う機会があって、横で聞いていた推しが「えー!?」と驚いた声をあげたのでこっちもえー???だった。知ってるでしょうが。知ってるけどもうそんなに経ったか、と驚いていた。経ったよ。出会ったときはまだ学生で…とか話し出すからやーめーて!と小突いた。ウン年前ではありえなかったね。
収集がつかなくなってきた。とにかく推し、認知してくれてありがとう。
忘れないでね。
推しと一緒に帰る。
推しは優しかった。
駅まで一緒に帰ろうと言ってくれる推しだった。
今思うと、もう少し周りの目を気にした方がいいとは思う。
どうでもいい話しかしないけど、
わたしは楽しかった。
改札まで着くとふたりして足取りがそろそろゆっくりになって、とりあえず改札の少し前で止まる。立ち話。なにをそんなに話してたっけな。
推しが先に帰る。
そこはまあルール。
じゃあねーでバイバイして推しが改札に入る。
なにも期待なんかしてないし、本当にいらなかった。
でもなにかあればそれはそれで嬉しいとも思ってた。
推しは優しいから叶えてくれる。
見えなくなる少し前で振り返ってもう1度バイバイしてくれる推し。
わたしの推しは完璧です。
こんなブスにこんな対応をしてくれる推し。
優しいね。
いつか本当にわたしのこと好きすぎでしょ?って言えたらいいんだけど。
心配性でやさしい推し。
推しさんとは長い付き合いになった。
まじめな推しはよく、私のくっだらない小さい悩みを一緒になって考えてくれた。
そのときもたぶん、そんな深刻ではなかったことで悩んでた。
自分の性格についてだったかな(深刻だ)
というか慢性的なものすぎて悩みというよりも、こういうの嫌なんだよねぐらいの不満。
たぶん軽い気持ちで、自分のこういうとこ嫌で~とか話してた。
そのとき推しは、うんうん、って聞いてくれていた。私はそれだけでよかったし、解決策も別にほしいわけじゃなかった。話したいだけ。
推しはまじめすぎてすぐ考え込むから、もうその話はやめて、その日はおわり。
っていうなんてことないいつもの感じだった。
後日、推しから手紙が届いた。
確かに、客観的に見てもオキニだなと思ってたけどさすがにこれはびびった。手紙送ってきた。まじか。
受け取ったときは何に対しての手紙か全くわからなかったから開封してびっくりした。
この前話していた悩みについての推しなりの答えだった。
なんかよくわからないけど私がしゃべったことは、推しも同じように悩んでいた時期があるらしい。
まじめな推しは便箋●枚に丁寧な文章を書いてくれていて、
その●枚(多い)をだいぶ要約すると、
いつからかわからないけど自分は答えが見つかった、
それが私にとってはいつになるかはわからないけど、
いつか絶対そうなるから大丈夫だ。
というような内容。
とても推しらしい言葉だった。
根拠がないのにそう思わせてくれるところが推しの素晴らしいところだった。
推しの生き方が根拠そのものだったからかもしれない。
それからまた後日、会う機会があったので聞いてみた。
突然のあれはなんだったのかという問い。
「話してくれたとき、ちゃんと答えられなかったから、ずっと気になってて、ずっと考えてた」
それを伝えたかった、と言う推し。
まじめか。
まじめさのあまり泣けた。
嬉しかった。
ただのファンのくだらない悩みを、時間をつかって考えてくれたうえに文字にしてわざわざ伝えてくれたということ。
自分はいつでも手紙を書くし、それに対して推しはいつも感謝してくれたり、普通にできることじゃないとよく言ってたけど、推しから手紙をもらってはじめてわかった。自分のために時間をつかってくれていることは、本当に有難すぎることなんだ。
しかしこれは、いくらなんでも手紙って(笑)となったので、なにそれ(笑)って笑ってごまかした。素直になれません。
そしておたくに優しくて有名な推しなので「あーそうやって悩んでる人にはいつもこうしてるんだね、やさしいね」って言ってしまった。かわいくないので。かまをかけたところもある。
返ってきたのは「え、してないよ。今回だけ。」
ここまでくるとどう反応していいかわからなかったし、今だったら「わたしのこと好きすぎかよ」って返せるけど、当時はまだ探ってたからな…ごめん推し…
とりあえず笑ってしまった、えーありがとう…なんかごめん…って感じで。推しはただ目の前にいる。
なんか推しすげーなと思った。
今でも推しは聞いてないことにまで親身になってくれる。
お節介だな。これからもよろしく。
推しに悪態をつかれた。
何年前か忘れたけどそのころの推しはスモーカーだった。
温厚でノリのいい推しだったから、
出会ってからの時間はそんなに長くなかったけどまあまあいつも楽しく話をしてくれて、あっちが明るいから私もまあまあ緊張しつつ楽しかった。
そういう感じでその日も同じように話しかけたんだけど、
おもいっきり断られた。
え?
一瞬ちょっと焦った。
なんかしたっけな、って一瞬でいろいろ考えた。
確か楽日の前日だった気がする。それまで毎日何もなくきたのに、
突然「今日はここまででいいか」って言われて「あ、ごめん」って咄嗟に謝った。
何年経ったかすらわからないけどいまだに原因はわからん。
疲れてたかな、と思って気にしないようにしてたけど
次の日はもっともっとだるそうな推しがいた。
おいおい朝だぞ…と思いながら、コンビニに入ってくけどすぐ出てくる推し。
んん??と思ったけどとりあえずおはよーって声かけてみた。
第一声からもうだるい。まじだるい。だるさしかない。
毎日ありがとーって言ってるけどだるそう。
なに??って思いながら、
出はなんか入りの推しのだるさが頭から離れなくてめんどくさくて帰った。
それから4ヵ月推しに会うのを辞めた。
別に普通のことだったかもしれないけど今まで毎回
笑っておはよーって言ってくれてた推しだったから、
わりとへこんだし、なんかしたっけ、っていうのをずっと考えてた。
その前日には私の手紙を歩き読みしてる推しを見かけたりしたから余計に。
突然なにがあった?いまだに謎だけど。
で、4ヵ月間、舞台は観てた。手紙も書いた?かな。
なんか申し訳ないとかうしろめたいとか、よくわからないけどマイナスな気分だったから会おうと思えなかった。
それからイベントが決まって接触もあったから、まあそろそろ会うか、と思って
普通にイベントに参加して普通に接触並んでた。
こっちは、あのときから時間が止まってるわけだから、
なんかごめん、とか、また同じような態度されたらそれこそ理由わかんねーわとか、
結構モヤモヤしながら並んでたからすごく精神的によくない時間だったわ。
でもいざ私を目の前にした推しは、
「おー!おひさ!」
とか言ってくるから拍子抜け。
おひさじゃねーーーーーーーよまじで
なにも言えないわたしに「元気だったか」とか聞いてくる推し。
自由かよ。
あわよくば忘れてくれていて、新規としてまた良くしてくれたらいいな、
ぐらいまで思っていたから思わず「いや忘れられてると思ったよ」って口から出てた。
それに対しても「え、なんで?忘れるわけないやん」って言ってるから営業上手かよって。
といってもこれイベベだしねはいはい営業~と思っていて、
でもそれ以降の推しの対応は普通すぎていやむしろ前以上に優しくなった気がする。
もともと優しかったけど。
いまだにあの悪態は謎。
でもコンビニからすぐ出てきたのと、楽日に同業者から愛用のたばこをもらってにこにこしてる推しの写真があがってきたので、たばこ切れが限界を超えたのかなと思っておいてる。
あのころはこそこそしてたたばこも今はなんかこれ吸ってるとかも言ってるらしく、大人になったねー。
その後推しとはだいぶ仲良くやって私が離れて終わりました。
でも今でも舞台に立ち続けてるしまたいつか観たいなと思う。がんばって。